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田辺市

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80

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和歌山県田辺市エリア情報
田辺市、龍神村、中辺路町、大塔村、本宮町は、市町村合併により、約7万人の人口で成り立っています。平成17年5月1日から、新「田辺市」として生まれ変わり、ナショナルトラスト運動の先駆けとして全国でも有名な「天神崎」や、世界遺産の「熊野古道」、「一目30万本」といわれる紀州石神田辺梅林もあり観光に恵まれています。JR紀伊田辺駅が主要となり駅より徒歩5分ほどの場所には2016年10月に世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に追加登録された闘鶏神社があります。
「熊野古道」は、古代から中世にかけ、本宮・新宮・那智の熊野三山の信仰が高まり、上皇・女院や庶民にいたるまで、旅人の切れ目がなく行列ができた様子から「蟻の熊野詣」と例えられるほど多くの人々が熊野に参詣しました。
「熊野古道」にはいくつかのルートがあります。そのうち多くの旅人が歩いたのは、京都から大阪・和歌山を経て田辺に至る紀伊路、そして田辺から山中に分け入り熊野本宮を経て那智・新宮へ向かう「中辺路(なかへち)」です。中辺路は後鳥羽院・藤原定家・和泉式部も歩いたとされています。
そのほか、田辺から海岸線沿いに那智・新宮へ向かう「大辺路(おおへち)」、高野山から熊野へ向かう「小辺路(こへち)」、伊勢と熊野を結ぶ「伊勢路」、吉野・大峯と熊野本宮をつなぐ山岳修験道「大峯奥駈道」など、いくつかのルートがあります。田辺は中辺路と大辺路の分岐点にあたり、また中辺路ルートの大部分が田辺市にあります。
熊野三山の別宮的存在とも呼ばれている闘鶏神社。社伝によると允恭天皇8年(419年)に創建。
白河天皇の時代(1073~1087)に熊野三所権現を勧請し、熊野参詣の折には鬪雞神社に参拝して心願成就を祈願したと言います。
また、鬪雞神社に祈願して三山参詣に替えたという伝承もあり、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)の別宮的存在として熊野信仰の一翼を担っていました。
社殿は熊野本宮大社が川の増水で流失する以前と同じ配置をしており、熊野信仰の歴史をいまに伝える貴重な場所です。2016年10月に世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に追加登録されています。

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